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>glderさん
お久しぶりです。
今期のレアル調子悪いですね、その原因についてちょっと書きたいと思いロムさせてもらいます。
1人の選手に責任を押し付けるようで心苦しいのですが、やはりジダンの影響だと思います。
前に近代サッカーから出来るチームのタイプを4つ挙げましたが
そのときに言い忘れたことを交えながら、私なりの理由を説明したいと思います。
ちなみにその4タイプとは
1、まずは、いかにもヨーロッパのテクニックはなくてもフィジカルだけはあると言う国に生まれがちな守備の極北、守備最優先の選手選考から生まれる(オフェンス時の)ポジションチェンジなんて起こりようもないような固い感じの布陣です。戦術としては乱暴にカウンターと分類されるでしょう。
(例 フランスのリールなど)
2、もっと実力のある選手がそろえば、1から守備能力を落とさないで、ボール支配率が高い攻守にバランスの取れた布陣が取れます。
(このへんが、サッキやリッピが取った比較的スタンダードなものでしょうか)
3、そこからさらにFW、中盤などにテクニカルな選手をそろえると私の言ったスペースサッカーになります。
(例 レアルなど)
4、こうなったらDFラインまでテクニカルな選手にしてみませんか。
狂気の攻撃サッカーの極北。(笑)
(例 私が言った日本の将来の目指すサッカースタイル)
なのですが、glderさんは2と3の違いはないとおっしゃりました。
で、いい足りなかったことはここで
私は2と3の違いがあると思います。
前に私は、近代サッカーのオートマティズムを持った選手を11人そろえれば例外なく強いといいましたが,1つ例外があります,
それが選手選択に統一性をもたせることです
どういうことかといえば、
1と2のタイプは守備力、フィジカルに優れたヨーロッパタイプ
3と4のタイプはテクニック、アジリティーに優れた南米タイプ
日本人をこの基準で分けると
1,2タイプ 中田、戸田、波戸、秋田、中西、鈴木、稲本(硬い感じ)
3,4タイプ 中村、名波、本山、西沢、森島、柳沢、小野(やわらかい感じ)
何となくでいいからわかってもらえたでしょうか、これらの選手選択にある程度統一性を持たせなければ、戦術がまったく機能しなくなってチーム力は半減します。
もちろん選手をこんな乱暴な基準で分けられませんので、あくまでイメージで捉えてください。
私のイメージではジダンは1,2タイプの選手なんですよ(ジダンのテクニックは世界でも有数だと思いますが)、もっと言えばジダンが入るとその影響力の高さからチームが1,2タイプになるともいえます。
これは中田英にも同じことが言えるのですが、彼らはフィジカルを利用したボールキープからの必殺のパスを出すことを得意としています。
このプレースタイルがフルに生かされるのは、前方にスペースが出来やすいカウンターです。
だから彼らを中心にしてしまうと、その影響力の高さからチーム戦術もカウンターポイ戦術(チームも1,2タイプになってしまう)になってしまいます。
で、レアルなどのように3,4タイプの選手をそろえて自由に動き回るサッカーをやっていたチームにジダンが入ると混乱が起きます。
セルターレアル戦を見ましたが,ジダンを経由したときとしないときとではまるで別のチームのように攻撃パターンが違います。
決してパターンが増えたわけではありません,どちらも中途半端です。
ジダンにボールがわたるとチームメイトの動きが悪くなり、あきらかにフィーゴ、ラウルといった去年までの中心選手が消えてしまいます。
別にジダンのプレー自体は決して悪くありません,むしろあれだけ周りとあわない中でも点を取っているのだからその個人能力は目を見張ります。
しかし、ジダンが入ったときチームとしては明らかに弱くなっています、
それは成績にも如実に現れています。
(ジダンがいるとき 1勝4分1敗 いないとき 5勝1分)
これは日本代表でも起きていることで、言うまでもなく中田についてですね。
トルシエ自身各メディアで何か日本に中田が合わないとしきりに言っています。
そのせいで不仲説まででましたが、おそなく日本の中盤の主力は3,4タイプです、中田を起用すると彼らの持ち味が消えてしまうということをトルシエもなんとなく感じているのでしょう。
で、1,2と3,4はどちらが優れているというわけではなくあくまで選手のタイプです。
チームとして、自分のチームの戦術などからどちらのタイプの選手かに統一しないと、選手間で混乱が起きて、どちらの選手も能力を出し切れなくなるでしょう。
最後に補足です1,2と3,4のチームの私なりの判別基準は
1,2 硬いチーム
3,4 やわらかいチームです。(笑)
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