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ここでははじめて投稿させていただきます。
若手選手が台頭しないことを、「すべてはジーコや山本が悪い!!」という人がいるようですが、彼らが100%悪いとする考えは違うと思います。はっきりいって、選手自身にも責任はあるでしょうし、更に言えば、日本サッカー全体のもっと根深いところの問題だってあるんじゃないでしょうか。
ジーコ監督が新しい選手をあまり呼ばないことに疑問や不満をあげる声も、以前から存在しましたが、本当は「呼びたくても呼べない」という可能性だってないとはいえないと思います。われわれファンやサポーターの思っているのとは違って、実際は、トルシエ政権時代の一部の常連を除いて、日本人選手の若手や中堅が、代表レベルまで成長していないということかもしれません。
今までジーコ日本代表にエントリーされていた、坪井、黒部、平山(柏)、手島、加地らも、よくよく考えたら、俊輔、小野、稲本らと同じ「シドニー世代」。個人的にはベストメンバーの韓国など、アジアのトップレベルに通用すれば、日本代表選手として合格点を与えてもよいと思いますが、現段階では、代表のレベルに達しているのか、所詮国内だけしか通用しないローカル選手なのか、全く分からない状態。
待望論が聞かれた、藤田や名波、あるいは森島などのベテランも、年代的には秋田や名良橋らと同世代で、普通に考えたら、2006年はもとより、2005年予選だって厳しいでしょうね。カズや井原らの例を見てもわかるように、日本のベテラン選手は、その年度まではよくても、翌年からは、落ちるときは急激に落ちていくだけに・・・。山田卓也も、若いイメージをもたれている方もいらっしゃると思いますが、実際は三浦淳と同期で、もうベテランといっていい選手ですよ。
韓国や中国では、20歳前後の選手が、実力でA代表にのしあがってきており、既にレギュラーになっています。しかし日本の大久保、松井、石川、茂庭、永田、阿部らは、本当に先輩たちを実力で追い抜いて入ったのではなく、「特別扱い」であえて「枠を作って入れてもらった」感が強い。
そして五輪・ユース代表も含めた下の世代の選手で、現在のA代表で即戦力になるか、あるいは将来(ポジションの違いはあれど、広い意味での)ヒデや小野などのクラスに達する選手がいるかと言われたら、正直疑問ですね。前述の6選手に加え、前田、成岡、菊地(磐田)、田中達也(やはりエメルソン頼みの感は否定できない)、山瀬(浦和)、玉乃(東京V)、あと広島サポがよく名前をあげている、森崎兄弟etcを、「すごい」という人がいますが、彼らが本当にすごいのならば、所属チームでも、五輪代表でも文字どおりの中心であるだけでなく、韓国代表をきりきり舞いにして苦しめているはずです。一部の人たちの間で、G大阪ユースの家長という選手が「すごい」と言われているそうですが、本当にそうならば、U−17やU−18でも、誰が監督になっていても、彼中心のチーム作りをせざるをえなくなっているはず。いずれにせよ、現実は決してそうじゃない。だから、彼らが「たいしたことがない」と言われても仕方ないような気がします。
仮にトルシエが続投していたとしても、表面的には強気な発言をしていても、ごく親しい人なんかには、「とにかくA代表で使える選手がいなくて困ってるんだ」と愚痴っているような気がします。
昨年のW杯以降の代表にも、ヒデが参加してくれていることを、我々は感謝すべきことですね。もし彼が本当に辞退してしまっていたら、たとえ誰が監督になっても、悲惨な状態だったのでは・・・。
そんなヒデだけでなく、今の主力選手たちだって、スポーツ選手の宿命である、「衰え」がいつかは必ずやってきます。現状を考えると、その時がやってくるのが非常に恐ろしいくてたまらない。
幸運にも2006年大会に出られたとしても、杉山茂樹氏やセルジオ越後氏などが指摘していたように、2010年、あるいはそれ以降のアジア予選の翌日の新聞に「日本サッカーの終焉」「いよいよ氷河期」「暗黒時代再び」などと見出しがつきかねない気がしてしまいます。
探してもネガティブな材料しか見当たらないのは悲しいですね。皆さんはどう思いますか?
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