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▼GAITIさん:
どうもです。
>それが選手選択に統一性をもたせることです
>どういうことかといえば、
>1と2のタイプは守備力、フィジカルに優れたヨーロッパタイプ
>3と4のタイプはテクニック、アジリティーに優れた南米タイプ
悪いけれど、ぼくはこの御意見にはまったく賛成できません。
おっしゃっている意味はよーくわかりますが、まず何よりも、選手のタイプをそういうふうにわけることの意味、分け方の正当性、そして分けて(仮におっしゃるような統一性があったとして)強いかどうか、ということでは、ぼくはそこにはまったく意味はないと思います。
はっきり言えば、選手の見方が画一的です。
羽戸も戸田も見る人によれば3、4の要素もあるかもしれないし、名波や小野に1、2の要素がないかといえばそんなこともないし、どちらの要素が色濃く出るかは対戦相手にもよるし、試合の流れにもよります。
中田なんかは得にそう。
選手の個性は、ひとりひとりに独自のものがあり、決して誰と誰は同じタイプとステレオタイプにわけられるものではないし、そこに意味もないでしょう。
そして、どういう組み合わせがうまく行くかも、タイプではなくその個人個人同士のコンビネーションとチームとしての熟成度次第。
中田が今のところフィットしてないように見えることが多いのも、他の選手に比べ合流時間が短いという要因が大きく、それはジダンにせよ同じ。
どこかのポイントでチームの中心たる存在にならざるを得ない選手は、得にです。
チームがうまく行くかどうかなんて、タイプどうのこうのよりも互いの理解度やチーム全体の相互理解とそれによる動きのタイミングや質、さらに言えば人間的側面の方がずっと大きく、選手のタイプが噛み合わないというよりもお互いの思考が合っていないから。
この選手とこの選手とこの選手は同じタイプだから必ず合う、なんていうことはまず間違いなくありません。
そんな簡単なものなら誰も苦労はしないでしょう。
チームというものはどんなチームでも、一個の生き物ののように繊細で微妙なバランスの
上に成り立っており、どんなに磐石に見えてもほんの些細なことでバランスを失います。
そして、2、と3、のチームの区別に関してですが、これもプレッシングサッカーというものをどんどん進化させて行くにしたがって、2、は3、に「ならざるを得ない」のであり、その最大の要因は「スピード」です。
プレッシングのスピード、スペースメイクとスペース侵入、スペースマークとボールへの集散、支配率を上げ、優位に試合をすすめようと思うのなら、2、は3、になって行かざるを得ないのです。
ぼくの基準では、ジネディーヌ・ジダンという選手は1、2、3、4すべての要素をバランス良く持った選手であり、だからこそジネディーヌ・ジダン足り得ている。
チーム作りとは、選手の個性をステレオタイプに2つか3つに分け、似たようなタイプで構成することなどではなく、様々な個性を持つ選手達を様々な組み合わせを試行錯誤しながらバランスさせて行くことであり、バランスを見つけて行くことであり、人間的側面やモティベーション、コンディション、緊張感等の要素も除いては考えられないものでもあり、とても微妙なことです。
また、硬い柔らかいというのも何を基準にするかによって、相手にもよって、変わってもくるものであり、失礼ながらGAITIさんの硬い柔らかいはGAITIさんの基準でしか成立しないもの。
選手にしろチームにしろ、「絶対的な価値基準」など存在しないのです。
それは見る人(評価する人)や相手やその試合や調子によっても常に揺らぐもの。
おしゃっていることの気分、意味はよくわかりますが、そこに何がしかの意味があるかと言えばNOと言わざるを得ないでしょうね。
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