|
▼anybodydoさん:
>最大の収穫ではなかったでしょうか。
空中戦の重要性、シュートまで持って行かれないのは当然としても競り合ったボールをマイボールにできるかどうか、というのはものすごく重要な要素だとぼくは思います。
宮本ー坪井というバックラインは、だからぼくにとってはあり得ない。
最低でもどちらかひとりはヘディングも得意な選手でなくてはならないと思います。
どうしてもというなら残り目になるSBでも良いけど、それも山田ではね。
>守備が安定し始めたのは皮肉なことにトルシエの申し子宮本の登用以来だし
しかし、対戦相手という条件もありますよね。
本気気味に来たアルゼンチンにやられて交代した秋田ー森岡も、コンフェデの相手だったら問題なかったかもしれない。
もちろん宮本は素晴らしかったですが、「組み合わせ」をもっと考えなければならないでしょう。
でも、ジーコの理想を考えたら、CBコンビには尋常でない強さがほんとうは必要です。
速くて、強くて、高くて、賢いCBが。
ネスタとかテュラムとか連れてこいってか?(笑)
>ああいう感じ(藤田在籍時のジュビロ)の中盤のコンビネーションを、
>ジーコは確立したいんじゃないかな、と思うんですが。
>それも、なるべく早く。
そうでしょうね。
まあジュビロのような感じ、とは考えてないでしょうけど。
中村がジーコ、中田がソクラテス、小野がファルカン、稲本がセレーゾ、三都主がジュニオール、みたいには考えているでしょう。
そういえばセルジーニョは鈴木に似てないこともない。
ポストプレイが得意そうで、実はちっともボールが収まらないところやシュートがちっとも入らないところなんかも(笑)
ただあのブラジルは、いわゆる「アタッキング・サード」にたいてい7、8人入ってましたね。
ジーコ以外の3人のMFの誰かが起点になって、そこからドリブル、ドリブルしてる間にどんどん上がってきて、って感じか、センターラインあたりでSBに展開し、そこからキープしつつ前進してる間にどんどん上がってくる。
サイドバックがボール持てばセレーゾやファルカンやソクラテスが必ずその外をオーバーラップする。
GKとCBの二人とセレーゾかファルカン、あるいはソクラテスか右SBのレアンドロ、稀に左SBのジュニオールのうち誰かひとり残る以外は、全員攻撃。
で、ボール取られると戻る戻る(笑)
2トップ片割れのセルジーニョとジーコ以外は全員戻る。
誰がFWで誰がSBかとかあんまり関係ないチームでした。
ぼくはですね、こう思うんですよ。
例えば今の日本がそうやったらどうなるか。
強豪相手にしたら間違いなく「爆死」するでしょうね。
でも、それのどこが悪いのかってね。
0ー1で負けるのも0ー5で負けるのも負けには変わらないでしょ。
戦術がどうとか、コンパクトネスがどうとか、バランスがとか、そんなこまっしゃくれたことばっかり言って、0ー5が0ー1になったからって、次に勝てるのかって。
それよりも、もしかしたら3ー2で勝てるかもしれないサッカーした方が記憶に残りませんか?
トルシエは、「ダニッシュ・ダイナマイツ」のデンマークが好きだったそうですよね。
ぼくもあのチーム、好きでした。
もちろん記憶に残ってます。
サッカー史にも残ってるでしょう。
でもあのチーム、予選リーグでは爆勝したけど、決勝トーナメントでは爆死したんですよね。
今の日本、そういうあり方ができる位置、時期、素材じゃありませんか?
中田が最近、こんな話してますね。
「どうしてもチーム優先で考えてしまうんだ。どこかに穴が空いていれば、まずそこを埋めなくては、と思ってしまう。でもみんな(イタリアでは)そうは考えないんだよね。
そうでないと自分がゴールできないって部分は確かにある。ぼくも今期はゴールを取ることに決めた。穴は見ないようにしようかな(笑)」
「今、いろんな状況が見えるからこそ計算できる選手になった。でもそれで失ったものは大きい。まず自由な発想が消えてしまった。相手の逆を突くイメージも湧かない。計算できる選手になって、計算できるプレーをしてる。それを戻さなきゃいけない。そのためにはすべての責任のようなものを振払って、好きにやりたいところだよね」
日本代表、おとなしすぎると思います。「乗り越えなければいけない壁」は、そこにもある。
>この二人、フィットするんでしょうかね。
ぼくは中田についてはそれほど心配していません。
本人が言う通り、どこまで自由な発想を取り戻せるかだと思うし、相手の逆を突いて自分がゴールを決められるかだと思います。
彼は走ることができる。飛び出すことができる。ソクラテスのように。
中村の方が心配ですね。
82年のセレソン、ジーコは「ひとり戦術」でした。
急激なドリブル、唐突なスルーパス、ゆるいリズムで攻め続けるブラジルの中、ひとり「速かった」。
守備なんかひとつもしないけど、「流動的な中盤」とかいいながら、MFの中ではジーコだけはセンターラインを越えて自陣に戻ることはなかったけど、相手にとって最も危険でやっかいな存在でした。
そして82セレソンは、ゴールの大半はそのジーコとソクラテスによるものだったように記憶しています。
|
|