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▼KEANEさん:
おはようございます。
>距離というのは守備時は基本的には5m程度の間隔に取ることがよく言われています。また、時間帯や相手の状況が関係するものですから、チ−ムとして攻めるべき時やフォ−リンバックすべき時という意思統一というものがあります。それによってはチ−ムとしてボ−ルを奪う位置も変わっていきます。私は最低でもその2つの対応性はチ−ムとして持ち合わさないといけないと思っています。
5mですか!! あくまで目安とは言え、そんなに近いとは思ってもいませんでした。以前このサイトでコンパクトフィールドの話をしたことがあったのですが、前日本代表の場合、コンパクトになったとき、ピッチ巾の約半分程に絞り込んでいましたので、間隔は10m前後だろうと踏んでいたのですが。
前後についても、バックスからFWまで35m程度と言う話はよく聞きますので、トータル4列と考えたとき、やはり10m程度と思っていました。
それでも陣形の高速移動によってピッチをカバーしなければいけないわけで、粗密はあれど、5mと言う数字は僕にとってはちょっと衝撃的です。
ボールを奪う位置という事についても、何度か話したことがあるのですが、チームカラーと言うか、チームのやりたいサッカーによって、その位置はだいぶ変わってくるのだろうと思います。
また、仰るとおりシチュエイションによって、一つの試合の中でも変化していくものと思います。当然そうした状況変化に対応してチームの意志を統一していかねばならないのですが。
>上のことにも関連しますが、まずそういう1つの試合を頭で考えて状況を読むということができている選手とできていない選手が3:7くらいかと思います。そして状況を読める選手でもお互いが状況もそうですしできている割合も違う。
なるほど。
>私はこれはおそらくそういう観点での指導が今まで足りなかったからだと思っていますし、それによっての蓄積量の少なさとと判断する考えるということが自由自在にはできないと思っています。トルシエにしてもベンゲルにしても感じたのはここだと思っていますが、それはじゃあ選手間で考えさせるだけでいいのか?蓄積しているものをフルに考えるにしても今の選手ではまだ経験不足です。そのあたりがまだ「発展途上国」なんですけどね。
指導のポイントが悪かったと言うことと、経験不足ですか。
指導のポイント・観点と言うことはちょっと横において、
経験不足ということについて、これは選手個々というより、日本サッカー界そのものが、と言うご指摘なのでしょうが、この点については常々疑問に思っていることが有ります。
確かに隆盛と言う意味では全くのマイナースポーツだったと思うのですが、そうは言っても戦前から、すでに7・80年以上の歴史が有るんじゃないかと思うのですが。
その間やってきていたことは、全くの無意味と言うことだったのでしょうか、それともサッカーにしてサッカーでないものをやっていた、と言うことなのでしょうか。
>私は以前ピッチでも指導していました。そのときにいつも「一教えたことに対しては十返してくれ」といいました。これはちょうど今のエスパルスの大木監督もおっしゃっていましたが、言うからにはまず我々の言う側が選手にやりやすい分かりやすい指導を試みないといけない。それはまず選手が本当のところはどういう状況なのかを把握しているのか?それを考えたときに選手はまだ判断力がまちまちで「BABY」が多いことも頭にいれるべきかと思っています。
で、いままで指導の仕方が悪かったので、選手に「BABY」が多いと言うご指摘だろうと思うのですが、本当にそうなのだろうか。僕は教育や文化を包含する現代日本人の本質の問題でも有るのではないかと、思ったりもするのですが。
ここで文化論を展開するつもりはありませんので、そういったことも含めた現状認識の上で、選手の状況を把握して、選手にわかり易い指導を試みなければならない、と言うご意見には賛同できます。
ただ、方法論的にはグライダーさん的方法、崖から突き落とすようなことも、場合によっては効果的だとは思いますが。
>私はむしろ3人目の動きを絡ませる部分も課題に感じます。少人数のグル−プ戦術が未熟というのは私は各選手の緩急のスピ−ドを自在に行なえるためのスキルもそうですし、周囲の選手のフリ−ランニングの動き、そしてそれがどういう状況のためなのかということにも影響すると思っています。
スキルという問題は、現状すぐにどうこう出来ることでなく、長い目で成長を促して行くしかないと思うのですが、状況認識と判断の問題であれば、チームの意思統一や方向性の徹底、選手間のコミュニケイションの取りかた、などによって飛躍的に向上できる余地が有ると思うのですが。
経験と知識不足ゆえ、的確な議論は出来ません、ご容赦ください。経験を積むことは、僕のとってはすでに不可能と思いますが、知識を増やすことは可能ですので、気永によろしくお願いします。
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